ViGの処理は、他の検査装置の流れとは、考え方が違います。
「前処理(フィルタ等)」「メイン処理(汚れ検査等)」「判定・出力」の流れを多くの検査装置は取り入れています。
ViGは前処理(フィルタ等)とメイン処理(各検査処理)を同じ処理として扱います。
(フィルタ)(前処理) = (メイン処理)
ViG | 汎用 |
---|---|
撮像 | 撮像 |
前処理1 | 前処理1 |
メイン処理1 | メイン処理1 |
前処理2 | .. |
メイン処理2 | .. |
判定 | 判定 |
出力 | 出力 |
ViGはメイン処理を行った画像に対して、さらに前処理・メイン処理を実行できます。
I/O判定出力は最終の処理の判定結果となります。
UDP出力により、途中の判定結果を記録可能です。 FiR をご利用下さい。
名称 | 判定 | 設定 / 処理 |
---|---|---|
キャプチャ設定 | カメラの解像度等の設定と画像取込 | |
処理なし | 処理の初期値 | |
角度 | ● | 2線角度の検出・演算 |
カラー2値化 | ● | 画像を2値化 白黒2値化時に面積比判定 |
キャニー | 画像の輪郭抽出 | |
傷 | ● | 周辺と違う箇所(傷)を抽出 |
膨張 | 白エリアを膨張 | |
エッジ | ● | 画像の端を検出 |
収縮 | 白エリアを収縮 | |
グレースケール | 画像をグレースケールに変換 | |
ガンマ補正 | 画像の明るさを揃える | |
フレキシブルOCR | ● | 画像から文字に変換 |
パターンマッチング | ● | 登録された画像を、別画像から検出 |
カラーシェーディング | 画像の色を完全に平均化 | |
UV | UV光のシミュレーションフィルタ |
MH ソフトウェア&サービス独特の2値化処理です。
「カラー2値化処理」はViG特有の機能です。通常はグレースケール画像(灰色の画像)を2値化して白黒になりますが、ViGは色情報を保持する為に、RGBチャンネル別に2値化出来ます。
欠点として、RGB成分が偏ると、偏った色合いの画像になってしまう事です。
MH ソフトウェア&サービス独特のOCR処理です。
検索文字を画像から検出しますが、上下左右の画像の向きに対して、フレキシブルに検査します。
ViGのOCRには、検索文字がどちら向きなのかを判別する機能が備わっています。通常に読める向き、裏側、上下逆、裏側の上下逆の4通りの判断が可能です。
文字方向はI/O出力で、検出した文字列はUDP出力で取得できます。
MH ソフトウェア&サービス独特のシェーディング処理です。
「カラーシェーディング処理」はViG特有の機能です。シェーディングは画像の明暗を均等にします。通常は、白黒画像に対してのシェーディング補正となり、灰色な画像に変換されてしまいます。ViGはRGB別にシェーディング補正を実行できますので、色合いを保つことが出来ます。